日経BP社「マンション管理新時代」より
第1回 「駐車場無料って、本当?」
一級建築士・マンション管理士 今井章晴
「無料駐車場です。…(使用料はかかりません)」。
あるタウンハウスの販売広告です。
このように、マンション販売の広告で「駐車場 100%完備。しかも無料!」というのを見かけませんか?これが機械式駐車場なら要注意です。
いうまでもなく、機械式駐車場は機械ものですから放っておくと壊れます。保守・点検というメンテナンスが必要なのです。そして時期が来れば、全面更新(入れ替え)も必要となるでしょう。(「マンション管理ガイド」p23『機械式駐車場金食い虫!?『機械式駐車場』参照)
その費用をだれが支払うのでしょうか?それは買い手である区分所有者(管理組合)なのです。分譲会社ではありません。分譲会社は店子の面倒を見る「大屋さん」ではなく、売買が終了したら「はい、サヨナラ」の存在なのです。また法的にも、特別な契約のない限り、分譲会社は1円も払う義務がありません。
概算しますと、1台あたり月に1万円かかります。機械式駐車場の寿命は一般に15年〜20年と言われています。また部材の多くは鉄で出来ていますから、サビの防止のために、塗装の塗り替えが3年〜5年に一度必要になります。(財)マンション管理センターから発行されている、「マンションの修繕積立金算出マニュアル」から算出すると、塗装の塗り替えと部品交換を5年に一度、本体の取り替えを20年に一度行ったときのクルマ1台分の修繕積立金は、毎月約1万円必要になるのです。
ですから「駐車場無料」という広告を見たら、修繕積立金はどうなっているか販売会社に確認し、長期修繕計画や管理費の根拠となる計算書の提出を求めましょう。
★新築マンションはリクルートの住宅情報ナビ
2006年07月02日
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