複合用途マンションには課題山積(マンションは地震に弱い 5)
NPO法人 耐震総合安全機構 矢野克巳
http://blog.nikkeibp.co.jp/mansion/archives/2006/07/post_519.html
より
低層部に飲食店や店舗、オフィスなどが入居しているマンションがあります。住宅部分以外の低層部には店舗用の広い間取りを採用しているため、上下階で骨組みの剛性が変わり、構造体の地震耐力に問題を生じがちです。1階が駐車場だと店舗よりさらに壁が少なくなるため、上層階との剛性の差はさらに広がります。
1階に飲食店があると、火災の危険性も高くなります。また、地下駐車場などでは「泡消火システム」を消火設備として用いることが専らですが、このシステムは耐震性が低くなりがちです。泡の噴出口の機構が上下振動に弱いもの、配管の取り付け部分が少なく上下振動で折損するもの、ボンベの固定が不十分で転倒するものなどがあり、地震時に被害を受ける可能性が高いとされています。
高級なエントランスロビーにも弱点が
高級で大規模な複合用途マンションでは、建物の入り口に豪華で広々したエントランスロビーをよく見かけます。このようなマンションでは、ロビーの天井材が落下したり、大型の窓ガラスが骨組みの変形に追従できずに破損したりする危険性があります。1階は災害時の連絡・指揮センターともなる空間です。出入り口付近は避難対策の要であり、本来なら他の住戸や店舗以上に安全性を高めておかねばならない場所ですが、実態は高級なマンションほど危険な状況だと言えます。
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2007年07月27日
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